【第1回】6月30日:心身症という診断。今日から7月29日まで、少し立ち止まってみることにした。

今日、6月30日。これから毎日、このブログで日記を綴ることにした。
まずは1ヶ月間、7月29日まで続ける予定だ。なぜ今日から書き始めるのか、そしてなぜ7月末までなのか。それは、昨日病院を受診し、「心身症」という診断を受けて、約1ヶ月間仕事から離れることになったからだ。これからの1ヶ月間は、文字通り自分の心と体を休め、見つめ直すための大切な療養期間となる。このブログは、その日々の記録であり、絡まってしまった自分の心を整理するためのツールとして書いていくつもりだ。

思い返せば、先週の会社での出来事が決定的な引き金だった。
直属の上司との間に起きたトラブル。詳細をすべてここに書き出すことは、思い出すだけでもまだ胸が苦しくなるので伏せておくが、簡単に言えば、私のこれまでの努力や意図がまったく伝わらず、理不尽な形で一方的に責任を問われる出来事だった。
これまでも、業務の中で小さなすれ違いや、押し潰されそうなプレッシャーを感じることは多々あった。それでも「これも仕事だから」「自分が我慢すれば丸く収まるから」と、感情を押し殺してやり過ごしてきた。しかし、先週のその一件は、私の中でギリギリのバランスを保っていた「何か」が、音を立てて崩れ落ちるような決定的なショックを伴っていた。自分の人間性までもが否定されたような、深い絶望感と虚無感に襲われたのだ。

その日を境に、私の体には明らかな異変が現れ始めた。
夜、疲れ切っているはずなのに、布団に入っても上司の冷たい言葉と表情が頭の中で何度も何度もリフレインして、全く眠りにつくことができない。浅い眠りについてすぐに目が覚めてしまう。そして朝、起き上がろうとすると体が鉛のように重く、胃の奥がギリギリと締め付けられるような痛みに襲われる。食欲も完全に消え失せ、何を食べても砂を噛んでいるような感覚だった。通勤電車に乗ろうと駅に向かう途中、足がすくんで前に進めなくなり、立ち尽くしてしまったこともあった。
「ただの疲れだ」「週末にしっかり寝れば治る」「みんなもっと辛い思いをして働いているんだから」と自分に言い聞かせ、無理やり体を動かそうとしていたが、気力だけでどうにかなる限界を、私の体はとうに超えていたのだろう。

そして昨日。ついに限界を感じ、すがるような思いで心療内科のドアを叩いた。
待合室に座っている間も、「自分は本当にここに来るべきだったのだろうか」「ただ仕事から逃げたいだけの甘えではないか」と、自分を責める気持ちと葛藤していた。しかし、診察室に入り、医師にこれまでの経緯や現在の身体の症状、眠れない日々が続いていることなどをポツリポツリと話し始めた途端、自分でも驚くほど大粒の涙が溢れて止まらなくなった。せき止めていた感情のダムが決壊した瞬間だった。
医師は急かすことなく、静かに私の話を最後まで聞いてくれた。そして、「心身症です。心が限界を超えて、体にSOSを出している状態ですよ。よくここまで頑張って耐えましたね。まずはしっかりと休むことが、何よりも必要な治療です」と、優しく、しかしはっきりと告げた。

「心身症」という診断名を聞いた瞬間、ショックよりも安堵の気持ちの方が大きかったことを覚えている。
「ああ、私は病気だったんだ。無理をしてはいけなかったんだ」と、自分の苦しみに正当な理由を与えられた気がして、肩の荷がふっと下りるのを感じたからだ。医師からは、少なくとも7月29日までは仕事から完全に離れ、休養をとるための診断書が出された。

今日から始まる7月29日までの日々は、社会の忙しない歯車から一時的に降りる日々だ。
正直なところ、職場に迷惑をかけているのではないかという同僚に対する申し訳なさや、今後の自分のキャリアはどうなってしまうのかという将来への不安が全くないと言えば嘘になる。ふとした瞬間に、焦る気持ちが黒い波のように押し寄せてくることもある。でも、今は「休むこと」が私に与えられた一番大切な仕事なのだと、何度も自分に言い聞かせている。今は先のことを考えるのはやめて、今日という一日をどう穏やかに過ごすかだけを考えたい。

これから毎日、2000文字くらいを目安にこのブログを書いていく。
これは誰かに読んでもらうためというよりは、自分のためのリハビリだ。心の中に溜まったヘドロのような感情や、言葉にならないモヤモヤを、言語化することで外に吐き出していきたい。過去の嫌な出来事を思い出して、愚痴や不満ばかりになってしまう日もあるかもしれない。過去の内容を引用しながら、何度も同じことで堂々巡りをするかもしれない。でも、それでいいと思っている。ありのままの感情を、飾らずに、自分に嘘をつかずに綴っていきたい。

7月29日、この休業期間の最後を迎える時、自分がどんな状態になっているのか、どんな気持ちでいるのかはまだ分からない。でも、毎日少しずつでも文字を紡ぐことで、固く結ばれてしまった心の糸が、少しずつほぐれていくことを信じている。
今日はまだ、お休み期間の初日。まずは「自分の状態を認めて、日記を書き始められた」という小さな一歩を、自分自身で褒めてあげたいと思う。明日もまた、無理のない範囲で、ここで自分の心と向き合っていこうと思う。