【第9回】休職9日目:ジムと肉じゃが。心身症の50代管理職が手に入れた「予期せぬ健康的な1日」

会社の人間関係や終わりの見えないプレッシャーに押し潰されそうになっている時、ふと「自分はなんのために生きているのだろう」と虚無感に襲われることはありませんか?毎晩遅くまで働き、ストレスをアルコールで流し込み、翌朝また重い体を引きずって満員電車に乗る。50代の管理職であれば、そんな無理のある生活が「当たり前」になっている方も多いと思います。

私も上司とのトラブルで心身症となり、休職するまではまさにその状態でした。しかし、休職9日目を迎えた今日(7月8日)、ふと自分の1日を振り返ってみると、驚くほど「健康的」な生活を送っていることに気がつきました。この記事では、休職中のリアルな日常と、ジムでの運動や日々のリハビリである「夕食作り」がもたらす心身への意外な効果について綴ります。心と体をすり減らしている同世代のあなたへ、立ち止まることの本当の価値が少しでも伝われば幸いです。

休職9日目の午前。ジムでの筋トレとランニングで汗を流す

頭を空っぽにするための運動

今日は午前中からジムへ行き、体を動かしてきました。まずは筋トレを行い、その後ランニングマシンで約1.5km走りました。

仕事で極限までストレスを抱えていた時は、休日にジムへ行く気力すら湧きませんでした。しかし、こうして平日の午前中から無心でダンベルを持ち上げ、息を切らして走っていると、不思議と頭の中のモヤモヤが汗と一緒に流れ出ていくような感覚になります。上司の顔や過去のトラブルといった「どうにもならないこと」を考える隙を与えないためにも、強制的に体を動かすのは非常に有効なリフレッシュ法だと実感しています。

帰りのドラッグストアでの小さな反省

ジムでひと汗かいた後は、大きなお風呂にゆっくりと浸かって帰宅しました。この「平日の昼間からお風呂に入る」というのも、休職中ならではのささやかな贅沢です。

ただ、帰り道に立ち寄ったドラッグストアで、ついつい「カレーメシ」と「カップラーメン」を買ってしまいました。運動してお腹が空いていたとはいえ、50代の胃袋には「少し炭水化物が多かったかな」と、帰ってから少しだけ反省しました(笑)。でも、こんな些細なことで悩めるのも、心が平和を取り戻しつつある証拠かもしれません。

午後の過ごし方。名作ドラマを一気見して、ただゴロゴロする贅沢

『VIVANT』第1話からの見直しで非日常へ

昼食後は、大ヒットドラマ『VIVANT』を第1話から見直すことにしました。壮大なスケールと予測不能なストーリー展開に引き込まれ、気がつけば15時くらいまで没頭していました。

会社のトラブルで頭がいっぱいになっている時は、テレビを見ても内容が全く頭に入ってきませんでした。しかし、ドラマの世界にどっぷりと浸り、主人公たちの活躍にハラハラドキドキできるようになったのは、私の脳が「会社の外の世界」を認識し始めた良い傾向です。

罪悪感なく「少し横になる」ことの大切さ

ドラマを堪能した後は、夕方まで少し横になってゴロゴロと過ごしました。
以前の私なら「平日の昼間から寝転がっているなんてダメだ」と自分を責めていたでしょう。しかし、心身症という「心の骨折」を治すためには、この「何もしない時間」が不可欠です。眠気が来たら横になり、疲れを感じたら休む。自分の体の声に素直に従うことが、一番の治療なのだと今は割り切れるようになりました。

今日のリハビリ夕食作り。妻も絶賛の「肉じゃがと酢の物」

意外とうまくできた和食の定番メニュー
15時過ぎから少し休んだ後、私の休職中の大切な日課(リハビリ)である夕食作りに取り掛かりました。今日のメニューは、和食の定番「肉じゃが」と、「キュウリとちくわの酢の物」です。

じゃがいもや人参の皮を剥き、適度な大きさに切っていく。鍋で炒めてから、じっくりと煮込む。酢の物のためにキュウリを薄くスライスする。休職してから始めた料理ですが、手元に集中するこの一連の作業は、本当に素晴らしい「マインドフルネス(思考の強制停止)」になります。

痛恨の写真撮り忘れ!食卓での小さな笑い

時間をかけて作った肉じゃがと酢の物は、自分で言うのもなんですが、意外なほどうまくできました!一緒に食卓を囲んだ妻も「美味しい!」と絶賛してくれました。

あまりの美味しさと嬉しさに夢中になって箸を進めてしまい、ふと気づいた時にはすでにお皿の中身は半分に……。ブログ用に完成品の写真を撮ろうと思っていたのに、痛恨の撮り忘れです。慌てて途中で撮影しましたが、そんな失敗を夫婦で笑い合える穏やかな時間が、今は何よりの薬になっています。

断酒と自炊。会社を休んで気づいた「健康的」な自分

今日の出来事を振り返ってみて、ハッと気づいたことがあります。
午前中にジムで汗を流し、午後はリラックスして過ごし、夜は手作りの和食を食べる。しかも、休職してからはストレスから解放されたせいか、お酒を飲みたいという欲求すら湧かなくなり、一滴も飲んでいません。

病気になって会社を休んでいるはずなのに、皮肉なことに、身を粉にして働いていた頃よりも今のほうがよっぽど「健康的」なのです。
管理職としてプレッシャーに耐えていた日々は、毎晩のように酒でストレスを誤魔化し、心も体もボロボロでした。会社という狭い世界から抜け出したことで、本来の人間らしい、健康的な生活リズムを取り戻すことができたのです。

まとめ:休職は、自分を取り戻すための大切なリセット期間

休職9日目。ジムでの筋トレ、ドラマ鑑賞、そして妻に褒められた肉じゃが。今日の1日は、私に「健康的な生活の心地よさ」を思い出させてくれました。

もしあなたが今、会社のトラブルや理不尽な人間関係で心身をすり減らしているなら、勇気を出して一度立ち止まってみてください。休むことは「逃げ」ではなく、壊れかけた心と体を取り戻すための「戦略的なリセット」です。
焦らずに、運動をしたり、料理をしたり、ただ横になって休んだり。そんな当たり前の日常を一つずつ積み重ねていくことが、確実にあなたを回復へと導き、次のステップへ進むための大きな力になるはずです。