会社のトラブルや人間関係のストレスで心がすり減っている時、ふと「自分がいま抱えている悩みなんて、ちっぽけなものかもしれない」と思える瞬間はありませんか?真面目で責任感の強い50代の管理職ほど、会社という狭い箱の中のルールや、上司の理不尽な評価が「世界のすべて」だと思い込んでしまいがちです。
私も、上司とのトラブルで心身症の診断を受け、現在休職8日目を迎えています。今日は、休職後初めての心療内科の受診と、昨日雨で行けなかった「動物園」へ足を運んできました。この記事では、休職中の通院のリアルな心境と、ゾウやカバの強烈な「匂い」、そして日々のリハビリである「夕食作り」が私の心にどんな変化をもたらしたのかを綴ります。会社という閉鎖空間で息苦しさを感じている同世代のあなたへ、心を軽くするためのヒントになれば幸いです。

休職8日目の心療内科。焦る心に対する医師の言葉

「病気である自覚がない」と打ち明けた診察室
休職して1週間が経ちましたが、正直なところ私にはまだ「自分が病気である」という自覚(病識)があまりありません。熱があるわけでもなく、昨日などは不器用ながらも妻のために夕食を作ったりする体力もありました。
今日の診察では、その素直な気持ちを医師に伝えました。「働きたいと焦る日もある」「本当に休んでいていいのか分からない」と。すると医師は静かに頷き、「体が動く日があるのは良いことですが、心はまだ骨折状態です。焦りや罪悪感が出るのは、まだ会社と心の距離が取り切れていない証拠。今は『休むこと』が一番の治療だということを忘れないでください」と言ってくれました。
できたことを報告して得られた、小さな安心感
一方で、「毎日昼寝をしていること」や「夕食を作り始めたこと」を話すと、医師はとても肯定してくれました。
仕事というプレッシャーから離れ、日常の小さな行動に楽しみを見出せているのは、確実な回復の兆しなのだそうです。専門家から「今の過ごし方で間違っていない」と太鼓判を押してもらえたことで、ずっと胸の奥に引っかかっていた「休むことへの罪悪感」が、少しだけスッと軽くなるのを感じました。
動物園へ。ゾウとカバの「匂い」が最高のメンタル回復になる理由


病院の後は、気分転換に動物園へと向かいました。昨日行こうとして天気が悪くて諦めた、いわばリベンジです。お目当ては、ゾウとカバ。
想像通りの「強烈な匂い」が教えてくれた、圧倒的な生命力
動物園の大型動物コーナーに足を踏み入れた瞬間、予想通り、いや予想を遥かに超える強烈な「獣の匂い」と「排泄物の匂い」が鼻を突きました(笑)。思わず顔をしかめてしまうほどの臭さですが、不思議と不快ではありません。

ゾウは長い鼻で悠然と草を食み、カバは泥水の中で大きなあくびをして、ただひたすらに「自分のペース」で生きていました。彼らからは、強烈な生のエネルギーが放たれています。そこには、上司の顔色を窺うことも、理不尽なクレームに頭を下げることも、会社のヒエラルキーも存在しません。ただ「食べて、出して、寝る」。その圧倒的でシンプルな生命の営みを前にした時、私の頭の中を支配していた会社のトラブルが、なんだかとても滑稽でちっぽけなものに思えてきたのです。
「会社の常識」という狭い檻から抜け出す体験
私たち管理職は、無意識のうちに「会社の常識」という見えない檻の中で生きています。しかし、一歩外に出れば、ゾウやカバがのんびりと暮らす、こんなにも大らかで少し泥臭い世界が広がっているのです。

あの強烈な匂いは、私が人間社会のどうでもいいルールに縛られすぎていることを、強引に鼻腔から叩き起こして教えてくれたような気がします。頭でいくら「会社がすべてじゃない」と考えても納得できない時は、こうして強烈なフィジカルの刺激(匂いやスケール感)を味わうのが一番だと実感しました。
50代の休養期間、日常を取り戻すための小さな「リハビリ」
予定通りにいかなくてもいい。心の赴くままに行動する
休職中の過ごし方に正解はありませんが、私は「動物園」や「美術館」など、日常とは全く違う空気が流れる場所へ行くことを強くおすすめします。

真面目な人ほど「今日は〇〇へ行くべきだ」「有意義に過ごさなければ」と予定を詰め込みがちですが、昨日の私のように「雨が降ったからやめる」でもいいのです。心の赴くままに予定を変え、今日のように天気が良い日にふらっと出かける。この「予定調和を手放す」練習が、凝り固まった脳を柔らかくしてくれます。
妻も絶賛!無心で作った「肉そば」がもたらす達成感
休職中の大切なリハビリとして毎日続けている「夕食作り」。昨晩は少し手間をかけて「肉そば」を作りました。
作り方はこうです。まずは鶏肉をじっくりと茹で、その茹で汁をベースにスープを作り、そこへ鶏肉を戻して煮込みます。火を止めたら、鍋ごと冷蔵庫に入れてしっかりと味を染み込ませるのがポイントです。食べる直前に麺を茹でて、あらかじめ切っておいたネギをたっぷりと乗せれば完成です。

手間と時間をかけた甲斐あって、出来上がりは自分で言うのもなんですが、本当に美味しかった。一緒に食べた妻も「うまい!」と喜んでくれました。
鶏肉を煮込み、冷蔵庫で冷やし、ネギを切る。この一連の作業に無心で取り組んでいる間は、上司の顔や仕事の不安が入り込む隙間がありません。そして何より、自分の作ったもので身近な人が喜んでくれるという「小さな成功体験」が、理不尽なトラブルで失われた自信を少しずつ取り戻させてくれます。
まとめ:理不尽な世界から一歩抜け出し、自分の感覚を取り戻そう
休職8日目。心療内科での言葉と、動物園でのゾウやカバとの対面、そして昨晩の美味しい肉そばを通じて、私の心はまたほんの少しだけ軽くなりました。
会社の人間関係やトラブルで追い詰められている時、私たちは「自分がダメなんだ」と視野が極端に狭くなってしまいます。もしあなたが今、同じように苦しんでいるなら、まずは有給でも休職でもいいので、その場所から物理的に離れてみてください。
そして、動物園に行って強烈な匂いを嗅いだり、料理に没頭したりしてみてください。会社という小さな檻の外には、もっと大きくて適当で、シンプルな世界が広がっています。
今日(7月8日)は、これからジムに行って思い切り体を動かしてこようと思います。焦らずに、自分の五感を取り戻すことから始めていきましょう。
